サントリーのシングルモルト「白州」は、森の若葉のような爽やかな香りと、ほのかなスモークで人気のジャパニーズウイスキーです。山崎と同じく品薄が続いており、「白州のような味わいのウイスキーはないの?」と探している方も多いでしょう。
この記事では、まず白州の味わいの特徴を整理し、そのうえで味わいの方向性が近い7本を紹介します。白州の「爽やかさ」が好きなのか、「ほのかなスモーク」が好きなのかで、選ぶべき銘柄が変わります。
白州はどんな味?3つの特徴
白州は、山梨県北杜市、南アルプスの森に囲まれた白州蒸溜所のシングルモルトです。1973年に開かれたこの蒸溜所は、その立地から「森の蒸溜所」と呼ばれています。ノンエイジ(熟成年数の表記なし)の白州には、次のような特徴があります。
- 若葉やミント、青りんごのような爽やかな香り:みずみずしく、軽やかです
- ほのかなスモーク:軽くピートを効かせた「ライトリーピーテッドモルト」を使っており、うっすらと煙のような香りがあります(ピート=泥炭。麦芽を乾燥させるときに焚くと、スモーキーな香りがつきます)
- 軽快でキレのよい味わい:重すぎず、ハイボールにすると香りが一番生きます
つまり「白州に似たウイスキー」を探すなら、爽やかでフルーティーな香りか、甘さとほのかなスモークのバランスのどちらかが目安になります。
白州に似ているウイスキー7選(一覧)
| 銘柄 | 国・種類 | 白州と近いところ |
|---|---|---|
| サントリー トキ | 日本・ブレンデッド | 白州のモルトが軸。柑橘とミントの爽やかさ |
| グレンフィディック 12年 | スコッチ・シングルモルト | 洋梨や青りんごのフレッシュな香り |
| グレングラント アルボラリス | スコッチ・シングルモルト | 青りんごやレモンの軽やかさ |
| ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ | スコッチ・シングルモルト | 柑橘と洋梨の爽やかな果実味 |
| グレンキンチー 12年 | スコッチ・シングルモルト | 刈りたての草のような爽やかさ |
| アードモア レガシー | スコッチ・シングルモルト | はちみつの甘さと穏やかなスモーク |
| カネマラ ピーテッド シングルモルト | アイリッシュ・シングルモルト | やさしいスモークと軽やかさ |
「爽やかさ」が好きな人へ
サントリー トキ
白州と同じサントリーのブレンデッドで、白州のアメリカンホワイトオーク樽モルトと知多のグレーンウイスキーを主な原酒にしています。そこに山崎のモルトを加え、白州のモルトが柑橘やミントの爽やかさを、知多のグレーンがバニラの甘さを与えています。
グレープフルーツやミント、青りんごの香りは、まさに白州の爽やかさに通じるもの。ハイボールにすると軽快な味わいが生きます。主に海外市場向けに展開されている銘柄です。
グレンフィディック 12年
スコットランド・スペイサイド地方の、世界で最も知られるシングルモルトのひとつです。洋梨や青りんごのフレッシュでフルーティーな香りに、バタースコッチやクリームのやさしい甘さが続きます。
スモーキーさはありませんが、みずみずしい果実の香りは白州と共通しています。ハイボールでもストレートでも飲みやすい1本です。
グレングラント アルボラリス
スペイサイドのグレングラント蒸溜所のシングルモルトです。細身のポットスチル(蒸溜器)とピュリファイアという装置が、軽やかでフルーティーな酒質を生んでいます。
スイカズラの花やレモン、熟した洋梨の明るい香りに、青りんごのような爽やかな果実味。軽快さという点で白州に近く、ハイボールにぴったりです。
ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ
スペイサイドを代表するザ・グレンリベットの、熟成年数表記のないスタンダードです。オレンジを中心とした柑橘の香りが軽やかに立ち、洋梨やりんご飴のようなトフィーの甘さが続きます。
グレンキンチー 12年
スコットランド南部・ローランド地方を代表するシングルモルトです。ノンピートで、オレンジの皮やはちみつ、刈りたての草のような爽やかさがあります。軽めのボディで、白州の「森」のような青々とした印象が好きな方に向いています。
「ほのかなスモーク」が好きな人へ
アードモア レガシー
スコットランド・ハイランド地方では珍しい、ピーテッドモルトを造るアードモア蒸溜所の1本です。伝統的なピーテッド原酒(約8割)と、ノンピートの原酒(約2割)を合わせています。
ヘザーハニーにシナモンとトフィー、そしてほのかなピートスモーク。甘さとスモークのバランスが白州に通じるところで、ハイボールにするとスモークが爽やかに広がります。
カネマラ ピーテッド シングルモルト
アイルランドのクーリー蒸溜所で造られる、アイリッシュでは珍しいピーテッドのシングルモルトです。ピートを焚いて乾燥させた麦芽を使い、銅製ポットスチルで2回蒸溜しています。
焚き火のようなやさしいスモークに、はちみつと麦の甘さ。アイリッシュらしい軽やかさもあり、白州のスモークが好きな方が次に試すのにちょうどよい強さです。
さらにしっかりした白州が好きなら
ノンエイジの白州より果実感とコクがほしい方は、白州 12年が本命です。若葉やミントの爽やかさに洋梨や青りんごの果実香、ほのかに甘いスモークが重なり、ノンエイジよりも厚みのある味わいです。
白州の「どこが好きか」で選ぶ
| 好きなところ | おすすめ |
|---|---|
| 若葉やミントの爽やかさ | サントリー トキ、グレンキンチー 12年 |
| 青りんごや洋梨の果実香 | グレンフィディック 12年、グレングラント アルボラリス |
| 柑橘の軽やかさ | ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ |
| ほのかなスモーク | アードモア レガシー、カネマラ ピーテッド シングルモルト |
| ハイボールでの爽快感 | サントリー トキ、グレングラント アルボラリス |
白州らしく楽しむなら「ミント」を添えて
白州のメーカーは、ミントの葉を添えたハイボールを提案しています。今回紹介した爽やかな系統の銘柄でも、ハイボールにミントの葉を1〜2枚添えると、白州のような清涼感を楽しめます。
ほかにも似た方向性の銘柄を探したい場合は、ハイボールにおすすめのウイスキーやスモーキーなハイボール、フルーティーなウイスキーのまとめページも参考にしてください。
まとめ
白州に似たウイスキーを探すなら、爽やかな香りかほのかなスモークのどちらに惹かれているかで選ぶのがコツです。爽やかさなら白州のモルトを軸にしたサントリー トキや軽快なグレングラント アルボラリス、スモークなら甘さとのバランスがよいアードモア レガシーが試しやすい候補です。