居酒屋のハイボールでおなじみの「角瓶」と「トリス」。どちらもサントリーの定番ウイスキーで、スーパーやコンビニでも並んで売られています。「何が違うの?」「家で飲むならどっち?」と迷う方も多いでしょう。

この記事では、角瓶とトリスウイスキーの違いを、歴史・原酒・度数・味わい・飲み方から整理します。

ひと目でわかる違い

角瓶トリスウイスキー
発売1937年1946年(現行の中味は2015年の「トリス〈クラシック〉」から)
度数40%37%
原酒の特徴山崎と白州のバーボン樽原酒スパニッシュオーク樽のモルトと白州モルトがキーモルト
味わい厚みのあるコクと、ドライな後口軽やかで丸く、クセが少ない
ボトル亀甲模様のボトルと黄色いラベルアンクルトリスを大きく描いたパッケージ
向いている飲み方ハイボール、ロック、水割りハイボール、水割り、ロック

角瓶:80年以上続く、日本のハイボールの定番

角瓶は、1937年に誕生したサントリーのブレンデッドウイスキーです。80年以上続くロングセラーで、現在は日本で最も売れているウイスキーとされています。

  • 原酒:山崎蒸溜所と白州蒸溜所のバーボン樽原酒をバランスよく配合
  • 味わい:甘い樽香とバニラに、穏やかな麦の香り。厚みのあるコクと、ドライですっきりとした後口
  • ボトル:亀甲模様のボトルと黄色いラベルは、発売当時から変わっていません。デザインは、創業者・鳥井信治郎が贈られた薩摩切子の香水瓶から着想を得たとされています

ハイボールで最も良さが出るように造られており、「角ハイボール」は居酒屋の定番です。

トリス:手軽さが魅力の、軽やかなウイスキー

トリスは1946年、戦後のモノ不足の時代に「安くてもしっかりした品質のお酒を」という思いから発売されたサントリーのウイスキーです。キャラクターの「アンクルトリス」でも知られています。

現在のトリスウイスキーの中味は、2015年9月に登場した「トリス〈クラシック〉」と同じものです。2025年11月下旬以降、商品名を「トリスウイスキー」に変え、アンクルトリスを大きく描いたパッケージに一新しました(中味は変更されていません)。

  • 原酒:チーフブレンダーによれば、キーモルトはスパニッシュオーク樽で熟成したモルトと、オイリーな香味の白州モルト。ソーダで割ってもくずれないバランスを目指したといいます
  • 味わい:バニラやカラメルを思わせる、やさしく甘い香り。軽やかで丸みがあり、なめらか。クセが少なく、すっと消える軽い後口
  • 度数:37%。180mlの小瓶から4Lのペットボトルまで、さまざまな容量で売られています

味わいの違いをまとめると

ポイント角瓶トリスウイスキー
香り甘い樽香とバニラ、麦バニラやカラメルのやさしい甘さ
コク厚みがある軽やか
後口ドライでキレがよい短めで穏やか
クセ少ないさらに少ない

ざっくりいえば、角瓶は「コクとキレ」、**トリスは「軽さと飲みやすさ」**です。

ハイボールで比べると

どちらもハイボールを前提に造られていますが、仕上がりは少し違います。

  • 角ハイボール:厚みのあるコクがあるので、炭酸で割ってもウイスキーの味がしっかり残ります。唐揚げなど味の濃い料理にも負けません
  • トリスハイボール:軽やかで、ゴクゴク飲める爽快さが魅力です。度数が37%と少し低いので、ウイスキーをやや多めにするか、炭酸を少なめにして濃いめに作るのがおすすめです

レモンを添えると、どちらもさらに爽やかになります。ハイボールの基本的な作り方はハイボールの作り方で紹介しています。

どちらを選ぶ?

こんな人におすすめ
ウイスキーの味をしっかり感じたい角瓶
料理と合わせて飲みたい角瓶
軽く、ゴクゴク飲みたいトリスウイスキー
ウイスキーのクセが苦手トリスウイスキー
少量から試したいトリスウイスキー(180mlの小瓶あり)

もう一歩進むなら

角瓶やトリスのハイボールに慣れたら、同じサントリーのサントリーオールド(シェリー樽由来のまろやかな甘さ)や、軽やかでほのかに甘いシングルグレーン知多もおすすめです。スコッチなら、ほのかなスモークが爽やかなホワイトホース ファインオールドもハイボール向きです。

ほかの銘柄はハイボールにおすすめのウイスキー、ジャパニーズウイスキーのハイボールのまとめページで紹介しています。

まとめ

角瓶とトリスは、どちらもサントリーのハイボール向きの定番ですが、角瓶は山崎・白州のバーボン樽原酒による厚みのあるコクとドライな後口(40%)、**トリスは白州モルトなどを使った軽やかで丸い味わい(37%)**が特徴です。ウイスキーの味をしっかり楽しむなら角瓶、軽く気軽に飲むならトリスを選んでみてください。